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【車輌情報】ポルシェ997カップカーについて③

さて。今回は気になるミッション編とでもいきましょう!

996のカップカーまでは基本Hパターンといわれる市販車と同じマニュアルでした。

997カップカーからはそれがシーケンシャルのドグミッションになっています。

dsc_0689

前後の操作だけでシフトアップ&ダウンが出来ちゃうのでシフトミスがなくなりますね。

Hパターンだってそんなミスしないでしょー!と思うかもしれませんが・・・

レースで本気で戦っている際は色んな場面で焦ることがあり、案外シフトミスしたりするのですよ・・・

しかも!クラッチ踏まずにアクセル踏みっぱでシフトアップをしていけます!!

ダウンはクラッチレスでする方とクラッチ踏む方と人によって別れますね。

左足ブレーキを多用する人はクラッチを切らずにシフトダウンしております。

が、これはミッションを痛める可能性もあるのでちょっと怖いですね・・・

あと上記の写真でなんかシフトからアルミの棒が伸びてるのはおわかりでしょうか?

これオートブリッパーなんです!

カップカーの前期・中期はシフトダウン時のブリッピング機構がないので、通常はヒール&トゥをして回転数を合わせる形になります。

ただですね・・・997カップはABSなしのノンサーボブレーキ!

これ口で説明するのが難しいのですがブレーキがとにかく固い!笑

踏んだら踏んだだけ止まるイメージですが・・・ABSなしなのであまり踏み過ぎてもロックする・・・

こんなわけのわからない状況でヒール&トゥも??と素人の僕は思ってしまうのですよ。

その時活躍するのがオートブリッパー!

かっこいい名前になってますが、構造は極めて単純。

シフトから伸びた棒はアクセルに繋がっております。

シフトを押すとシフトダウンになるのですがその際その棒がアクセルを煽ってくれる!単純ですが理にかなっている構造です。

これがあるとなしではえらい違いだと思いますよ!

997の後期のカップからはこの方法ではなく確か設定でオートブリッパーが付けられたと思います。

これでブレーキングに集中出来るわけです。

僕も今まで997のカップカーは様々な面で関わってましたが、こうやって再考してみるとすごいレーシングカーです。

現代のレーシングカーはだいたいみんなABSやトラコン等の電子デバイスがついております。

これがないのはポルシェくらい!

PCCJやGT3カップチャレンジ出場者の運転技術が高いのも納得できます。

997カップを乗ればどんな車でもドライブ出来ちゃいそうですね!!

それではたくさんのお問い合わせお待ちしております!

ポルシェ専任スタッフ 魔界@青木

080-2019-8499